H3ロケットでも再び! 三菱重工が近年「大型プロジェクト」に相次いで失敗している理由

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H3ロケット打ち上げ失敗で、マーケットは敏感に反応した。JAXAとH3を共同開発している三菱重工の株価は失敗後に続落し、一時は500円超値下がりした。大型プロジェクトが相次いで失敗している背景には何があるのか。

失敗の検証が急務

三菱重工業のウェブサイト(画像:三菱重工業)
三菱重工業のウェブサイト(画像:三菱重工業)

 スペースジェットの失敗をめぐっても、予定されていた開発スケジュールが大幅にずれ込む誤算があった。スペースジェットの場合は機体の納入延期が6回に及び、事業からの撤退に追い込まれた。

 スペースジェットに関しては、設計変更や開発責任者の交代、また商業飛行に欠かせない型式証明(TC)の取得に難航したことなどがたび重なる納入延期につながったと指摘されている。

 三菱重工の泉澤清次社長はスペースジェットの開発中止を発表した記者会見で、失敗の原因を問われ、

「準備が足りなかった。スペースジェットに限らず、開発の遅れはプロジェクトの成立性を低くし、事業性を損なう」

と説明している。

 H3とスペースジェットはいずれも誤算が続き、開発スケジュールが後ろ倒しになった点が共通している。日の丸ジェットに国産ロケットと日本最大の重工メーカーは日本技術の威信をかけて大型プロジェクトに臨んだが、痛手を負った格好だ。予算、人材といった開発体制を含め、早急な失敗の検証が待たれる。

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