車中泊の進化系! 「バンライフ」ファンはなぜ増えたのか 寒い冬でも安全に過ごせる対策も紹介する

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車中泊を好む人たちは厳しい冬場を乗り切るため、どのような対策を行っているのか。

バンライフには「寒さ対策」が必須

雪に覆われた車(画像:写真AC)
雪に覆われた車(画像:写真AC)

 近年話題のバンライフを送るために、自家用車をDIYでカスタムしたいという人も少なからずいる。しかし、その上で注意すべきポイントがある。ひとつは「寒さ対策」だ。

 自動車は主にガラスや鉄板から成るため、何もしないと車内の温度が保ちづらく、冬場は寒さに悩まされる。最近では木材を使って保温性を確保する人もいるが、木材だけではどうしても隙間ができてしまう。そのため、壁となる木材と鉄板の間にグラスウールやウレタンフォームなどの断熱材を使った補強が有効だ。

 断熱材のなかでよく使われているのがグラスウールで、一般的な家屋の断熱材としても多く使われている。メリットは安いことであり、石油系のポリエチレン素材より半額ほどで購入できる。ただ、湿気に弱い一面を持つ。

 またグラスウールと同等の価格で、高い断熱効果がある発泡スチロール系も存在するが、燃えやすいうえに、万が一の車両火災時に有毒ガスを発生するため、注意が必要だ。断熱材は、費用面や加工のしやすさなどを考慮しながら選ぶべきだ。

 さらに寒さ対策だけでなく、もうひとつ注意すべきポイントが

「車検証に記載する車両重量との差」

である。車検証に記載のある車両重量から、軽自動車はプラスマイナス50kg、普通車はプラスマイナス100kgまでを許容範囲として、パーツなどを取り外すことなく車検を通せる。しかし、車両重量よりも一定数値を超す場合、構造変更の届け出が必要になり、車検に通らない。

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