1970年代の北米レースを制覇! 最強の日本車「BRE ダッツン240Z」をご存じか

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日本で生まれ、アメリカの地で活躍したレースカー「チームBRE ダッツン240Z」と、エースドライバー、ジョン・モートンの輝かしい足跡を紹介する。

2年連続ナショナルチャンピオン獲得

BRE240Z。1970年代初め、北米におけるSCCAプロダクションレースで最強の座をほしいままにした(画像:守山進)
BRE240Z。1970年代初め、北米におけるSCCAプロダクションレースで最強の座をほしいままにした(画像:守山進)

 1970年、チームBREの240Zは、エースドライバーだったジョン・モートンのドライビングと共にシーズン開幕を迎えた。ちなみに西海岸をメインに活動していたBREに加えて、北米日産は東海岸における日産系有力チームだったボブ・シャープ・レーシングにも車両を供給することを決定。ここにはBREが開発したレースカーと基本的に同じ仕様のモデルが送り込まれることとなった。

 ここからCプロダクションにおける240Zの快進撃が始まることとなる。地元を中心としたリージョン戦の中でも、ナショナルチャンピオンシップが同時に懸かっていた一戦をメインに戦ったBREのレースカーは、そのまま地区チャンピオンに難なく輝き、ナショナルチャンピオンを決める最終決勝戦でもあったARRCにおいても見事勝利。参戦初年度からナショナルチャンピオンに輝いたのである。

 この好成績は翌年も揺るぐことはなく、1971年もまた、ナショナルチャンピオンはジョン・モートンとBRE240Zのものとなった。ちなみにBREによる1970/1971年の2年連続ナショナルチャンピオン獲得のみが有名だが、実は続く1972/1973年には、先述した日産系のボブ・シャープ・レーシングがナショナルチャンピオンを獲得している。さらにこのカテゴリーにおけるZの連覇は、チームこそ異なれ、実に1979年まで10連覇に達した。

 この間のエピソードとしては、BREとしては最初の時点でDOHCエンジンを搭載したZ432での参戦を望んだものの、北米での販売予定がなかったことから、それはかなわなかったということが挙げられる。

 またBREは、1971/1972年と今度はSCCAトランザム2.5チャレンジにPL510を送り込み、こちらでもジョン・モートンのドライビングと共に、2年連続チャンピオンという好成績を残すこととなる。BREダッツンとジョン・モートン、それは1970年代初めに記録された最強の日本車と、それを華麗に操った男の記録に他ならない。

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