ロシア回避で注目される「中東便」 乗り継ぎ時間を活用した豪華サービスをご存じか
ウクライナ侵攻以前から運航されてきた「中東便」。その存在がいま、注目されている。いったいなぜか。
乗り継ぎ時間を活用したサービスの数々

利用客のなかには、乗り継ぎ便を嫌う人も少なくない。中東諸国のエアラインや空港会社などは、ただ単に空港の施設を充実するだけにとどまらず、その乗り継ぎ時間を利用した現地の観光ツアーや、ホテルの宿泊を提供したりするサービスを実施する。条件を満たした搭乗客であれば、そのほとんどが無料だ。
トルコのターキッシュエアラインズは、国際線での乗り継ぎ時間がエコノミークラス12時間、ビジネスクラス9時間をそれぞれ超える場合、ホテルサービスを無料で提供する。また、乗り継ぎ時間が6時間以上24時間未満だと、イスタンブールの主要観光地を巡る食事付きの「TourIstanbul」(毎日催行、6コース)が利用できる。
エミレーツ航空は「ドバイ・コネクト」として、乗り継ぎが長時間に及ぶ利用者を対象に、全食分付きホテル宿泊のサービスを無料提供している。対象は、乗り継ぎ時間が全搭乗クラス8時間以上24時間未満。
カタール航空も長時間の乗り継ぎ時に宿泊できるホテルを無料で提供するほか、ドーハ市内観光や砂漠に行くツアー(ひとり75リアルから)を、乗り継ぎ客向けに案内。エティハド航空はホテル宿泊のほか、ストップオーバー(途中降機)してアブダビを楽しむための観光案内などを公式サイトに掲載している。