「半導体不足」「パンデミック」の状況下、サプライチェーンを回復させるために必要な8つの要素とは?

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回復力のあるサプライチェーンの重要性は、新型コロナウイルスの感染拡大で明らかになった。今後の展望とは。

レジリエンスを高めるための可視性の活用

大型倉庫(画像:写真AC)
大型倉庫(画像:写真AC)

 持続的なコラボレーションは、透明性がネットワーク全体の信頼を生み出して、初めて実現される。サプライチェーンの可視化の核となるのは、サプライチェーンのすべての事象に透明性を与え、アクセスできるようにすることだ。これにより、注文や製品がサプライチェーンのどこにあるのかを確認することができ、パートナーや顧客、ディーラーなどの間でコラボレーションや情報の同期ができるようになる。

 需要側では、多くの自動車メーカーが、顧客の志向調査を通じて可視性を高め、より優れた予測モデルを構築している。需要と供給の見通しを可視化することで、リスクを早期に発見し、より良い意思決定を迅速に下せる。

 理想的なのは、サプライチェーンネットワークの可視性を高める文化の構築だが、実現するのは極めて困難だ。社内外で情報を共有することは、何十年にもわたって築き上げられた行動様式によって制約されている。このような行動様式の一部は、より高いレベルの信頼が確立され、可視性が生み出されるように、解体する必要があるだろう。

 また、このような信頼を構築するために、サプライチェーンのデジタルエコシステムに、

・ネットワーク参加者の活動
・データにアクセスする際の厳格なID管理/制御

を組み込む必要がある。

 複数企業のコラボレーションプラットホームやデジタルサプライネットワークでは、ネットワーク内でより信頼できる行動や新技術の採用を促すための、適切なセキュリティーが提供されるべきだろう。

 このデジタルエコシステムは、OEMやサプライヤーにとって、これまで不可能だった持続可能で大規模な情報共有の基盤を実現し、これが俊敏で迅速な高いサプライチェーンを構築するための中核となる。

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