新車が品薄! 納車は「1か月」から「4年以上」まで、なぜそんなに幅広いのか? 各メーカーに聞いてみた
中古車価格の高騰にも表れている通り、新型コロナ禍などを背景とした新車の品薄状態が続いている。納車までの期間はメーカー・車種によって幅もある。各社に状況を尋ねた。
納車まで4年以上かかる車種も
現在、新車を注文するとどのくらいで納車されるのか。各自動車販売店に出向いて具体的に聞いてみた。もちろん車種やグレード、カラーによって違いがあることはお断りしておく。
トヨタでは、大人気ミニバン「ヴォクシー」や「ノア」の納期は、6か月から8か月ほどかかるという。また、車の周囲を確認できるアラウンドビューモニターなどのオプションを付けると、さらに3か月ほど納期が伸びる可能性があるという。
アラウンドビューモニターなどは半導体が使われているため、製造に時間を要してしまうからだ。
さらに、本格SUV「ランドクルーザー」にいたっては、注文すると、納車まで4年(2022年4月時点)ほどかかるという。「世界各国で好評なためお届けするのに多大な時間を要する見通し」だとアナウンスされている。
次にホンダはどうかというと、トヨタ同様、売れ筋のミニバンの納期は数ヶ月以上になる可能性があるらしい。ただし、ミニバン「ステップワゴン」は、2022年6月にフルモデルチェンジされたため、前モデルで在庫が残っていればすぐに納車できるケースもある。
軽自動車のラインナップが充実しているスズキは、軽自動車SUV「ジムニー」や、乗用車版ジムニー「シエラ」は納車までに1年半ほどかかる。
実際、筆者は2年前にジムニーシエラを注文した経験がある。その時の納期は1年2か月だった。早急に乗り換える必要があったため、泣く泣く別の車種に変えた。
あれから2年以上経過しているが、いまだに納車までの期限が解消されていないどころか、より長くなってしまっている状況だ。