店舗型モビリティのMellow、9社から総額10億円の資金調達 運営プラットフォーム拡大へ
キッチンカーで街ににぎわい創出
日本最大級のモビリティビジネス・プラットフォーム「SHOP STOP」を展開するMellowは、第3者割当増資を実施し、シリーズBラウンドで総額約10億円の資金調達を実施したと発表した。デットファイナンスも含めた累計調達額は約22億円となる。
第3者割当増資における引受先は次の通り。
・新規投資家:
損害保険ジャパン
東京海上日動火災保険
BRICKS FUND TOKYO(三菱地所)
清水建設
TSVF1投資事業有限責任組合(東急不動産ホールディングス出資のCVCファンド)
電通ベンチャーズ2号ファンド
HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND投資事業有限責任組合
・既存投資家:
トヨタファイナンシャルサービス
PKSHA SPARX アルゴリズム1号投資事業有限責任組合
小売業のリアル店舗市場は現在約150兆円、EC市場は約19.3兆円。もはやインターネットでの買い物は当たり前の時代となっている。
また、大量生産・大量消費という消費動向や価値観も変化し、EC化の流れとともにD2Cやパーソナライズ化といった消費者ニーズの多様化にフォーカスするムーブメントが起きている。
こうした文脈は、街づくりや不動産開発の分野においても注目が集まっている。キッチンカーをはじめとする店舗型モビリティは、移動することで小さな商圏を成立させていくことが可能なため、多種多様なサービスを生むことができる。
同社が展開するSHOP STOPは、毎日店舗が入れ替わる仕組みを構築することで、顧客のさまざまなニーズに応え、効率的かつ継続的にスタッフや地域住民の満足度向上を目指すもの。
SHOP STOPを通じて店舗型モビリティを配車する複数のマンションで実施したアンケート結果を集計したところ、サービスの継続を望む人が約93%と、高い満足度を示す結果となったという。
今後のさらなる拡大を目指し、今回の資金調達を行った。
SHOP STOPは、キッチンカーをはじめとした店舗型モビリティビジネス向けのプラットフォーム。営業場所670か所、登録店舗数1600店と日本最大規模で、全国20都道府県で営業を実施(実証実験含む)。今後もエリア拡大を加速していくという。