なぜSuicaは「かざす改札」から変わるのか? 5駅で始まる新型改札と端末格差、あなたの端末は通れるか

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JR東日本が2027年春に5駅で実証するUWB式改札。先行する顔認証に対し高い利便性を持つが、廉価版iPhone非対応にともなう新たな購買力格差や厳格な屋外電波規制という二大障壁に直面する。特定の方式による覇権争いを超え、複数技術の共存によるインフラ拡張の行方と、広域品川圏が描く移動の未来を追う。

進化する決済基盤とウォークスルー

自動改札機(画像:写真AC)
自動改札機(画像:写真AC)

 JR東日本のSuicaは、センターサーバー化の進展にともない、大きな刷新の段階を迎えている。この変化の中心にあるのは、駅に置かれた機器で処理していた仕組みから、クラウド側で処理を行う仕組みへの移行である。従来のタッチ&ゴー方式では、改札を通過する短い時間の中で運賃計算や残高確認を完了させる必要があり、新たな認証技術を取り入れる際の制約となっていた。

 しかし、処理の基盤がサーバー側へ移ることで、改札周辺の仕組みはさまざまな認証方式に対応できる柔軟な基盤へ変わりつつある。この基盤の拡張にともない、Suicaは医療や住まいといった分野への活用も始めている。クリニックでの共通診察券としての利用や、生活・健康データと連携した個別サービスの提供など、都市での暮らしを支えるデジタル基盤としての役割を広げている。

 新しいSuicaの仕組みにおいて、移動の利便性を高める機能として注目されているのが

「ウォークスルー方式」

である。利用者が交通系ICカードを自動改札機の認証パッドにかざしてゲートを開ける従来の方式は、ベビーカーを押している時など、両手がふさがった状態での利用に課題があった。

 ウォークスルー方式は、こうした日常の移動時の負担を減らす可能性がある。その認証技術の方向性を巡っては、前年までは顔認証方式が有力な選択肢と見られていた。しかし、ここにきて

「UWB(Ultra-Wideband 超広帯域無線)」

方式という新たな技術が加わり、今後の仕組みにおける選択肢は広がっている。

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