そりゃ「パジェロ」を7年ぶりに復活させるわけだ…中国SUV攻勢に挑む三菱自、コモディティ化を避ける“古くて強い技術”の正体

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EVシフトにともなうコモディティ化と価格競争が激化するSUV市場で、三菱自動車は量から価値への転換を急ぐ。2026年秋の「パジェロ」復活を商品戦略の中核に据え、今後6年間で1兆円の投資を断行。2030年度に世界販売90万台の適正規模を見据え、独自の優位性を武器に高収益体質を目指す戦略を読み解く。

パジェロ復活と三菱自の針路

初代パジェロ(画像:三菱自動車)
初代パジェロ(画像:三菱自動車)

 三菱自動車は7年ぶりに「パジェロ」を国内市場に投入する。新型クロスカントリー・スポーツタイプ多目的車(SUV)として2026年秋に世界初公開し、かつてブランドを象徴した看板車種を商品戦略の中心に据える。

 背景には、販売規模を追うだけでは存在感を維持しにくくなった市場の構造変化がある。巨大メーカーが規模の経済を競うなか、自社の強みを極大化する適正規模の経営へ移行する業界全体の流れを反映した。

 同社は今後6年間で13車種を投入し、研究開発や設備投資に1兆円を投じる計画を掲げる。一方で、販売台数は2019年の124万台をピークに近年は80万台前後で推移しており、2030年度目標も90万台に設定している。台数の拡大よりも損益分岐点を最適化し、悪路走破性や耐久性といった独自の優位性を生かした高付加価値車へ経営資源を集中する戦略だ。

 パジェロを中心としたオフロード路線がブランド価値向上を促すとともに、変化する市場規模や電動化対応といった課題に対してどのような展開を見せるか、業界全体の関心が高まっている。

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