関東大震災復興を支援! 多摩川「砂利鉄道」をご存じか
関東大震災後、東京の鉄筋コンクリート建築の急増を支えた多摩川砂利。最盛期には200業者、数千人が採掘に従事し、鉄道輸送を通じて都市復興と建設物流を支えた地域経済の“隠れたインフラ”の実態に迫る。
鉄筋コンクリートの実用化
砂利採取が機械化され、多摩川の砂利需要が大きく伸びたのは1923(大正12)年の関東大震災の後である。震災復興にともない、東京では当時最先端の鉄筋コンクリート建物が急増した。建設資材としての砂利は、都市復興を支える物流の中心的役割を果たした。
コンクリート自体は古代ローマ時代から使用されてきたが、圧縮力には強い一方で引張力には弱いという課題があった。19世紀のフランスでは、コンクリート内部に鉄筋を組み込むことで強度を高める技術が生まれ、建築物への応用が進んだ。
この技術は当初、植木鉢の補強用として開発されたが、都市建築に採用されることで、都市復興に必要な建設資材の供給量と輸送ニーズを急速に高めることになった。
砂利の供給と建設需要の増加は、都市と周辺地域を結ぶ輸送網の重要性を改めて示す結果となった。鉄筋コンクリート建物の普及は、建築技術の進歩にとどまらず、
・都市インフラの整備
・物流の活性化
をもたらす社会的影響を伴っていたのである。