「割高」「損しそう」 カーリース認知広がるも、“ネガティブイメージ”が消えない根本理由
全国3000人を対象とした調査で、カーリースの認知率は65.8%に達し、4年前から18.7ポイント上昇した。しかし未利用者の半数以上は「仕組みがわかりにくい」「割高で損しそう」と回答する一方、実際に利用した人の満足度は89.2%にのぼる。この乖離は情報の不透明さと契約条件の非標準化に起因しており、透明化と整備が進めば、カーリースは日本の自動車利用モデルを刷新する有力な選択肢となる可能性を秘めている。
制度欠如が阻むリース拡大

一方、利用者の評価は非常に高い。選択理由の上位は
・維持費を抑えられる:25.9%
・コスパが良い:22.3%
・初期費用が不要:18.9%
で経済的なメリットが約7割を占めた。実際の利用者は
・まとまった出費がない:30.7%
・料金が安い:21.6%
と答え、支出の平準化や費用の予測しやすさを評価する声が目立つ。調査では89.2%が満足していると回答し、ネガティブなイメージとは対照的な結果が浮かび上がった。
そもそも、「利用者の満足度」と「一般的なイメージ」に大きな差が生じるのはなぜか――。
その背景には、制度や市場環境の問題があるだろう。契約条件は事業者ごとに異なり標準化されていない。自動車金融商品としての比較基準や規制も整備されていない。さらに公的機関による消費者教育も不足している。このため、消費者は自力で判断基準を持てず、理解できないものはリスクがあるとみなしてしまう。結果として認知度は上がっても、利用拡大にはつながりにくいのだ。