「割高」「損しそう」 カーリース認知広がるも、“ネガティブイメージ”が消えない根本理由
認知拡大と課題

ナイル(東京都品川区)は、個人向けカーリースサービス「カーリースカルモくん」の認知状況やイメージ、利用者満足度について全国の男女3000人を対象にインターネット調査を実施した。調査期間は2025年7月16日から22日で、有効回答数は3000件である。
調査の結果、カーリースを「知っている」と答えた人は全体の65.8%に達し、2021年の47.1%から大幅に増加した。利用経験者も13.9%と増加傾向にある。しかし、リースのイメージを尋ねると、
・仕組みがわかりにくい:24.3%
・割高で損しそう:18.8%
と否定的な回答が目立った。認知の広がりに比べて「理解」が追いついていないのだ。
ネガティブなイメージは主に三つの要因が考えられるだろう。まずは情報構造の複雑さである。カーリースは自動車ローンや残価設定ローンと似た側面を持つが、契約内容は異なる。
・走行距離制限
・中途解約不可
・残価精算
などの条件が複雑に絡む。販売現場では定額で楽と強調される一方、細かい条件は十分に説明されないことも多い。その結果、
「理解できない = リスクがある = 損する」
という心理的連鎖が生じやすい。これは、日本の「所有」文化による心理的抵抗でもある。日本では
「ローン完済後 = 車が自分のものになる」
という価値観がいまだに根付いている。リースは契約満了時に車が残らないため、払い続けても何も残らないという不安が生まれる。法人利用を中心にリース文化が定着している市場とは状況が大きく異なる。
提供側の販売戦略と透明性不足も外せない。多くの広告では「月々○円で新車に乗れる」と打ち出すが、実際には任意保険や走行距離制限などが別途必要になる。残価設定ローンなど過去の自動車金融商品の経験から、思ったより高くついたという記憶を持つ消費者も少なくない。