「上から目線」「まるでJK」 自動車マニアに潜む“勘違いジジイ”に気を付けろ! ネットでウザい知識自慢……人気女性ロックバンドの歌詞から考える
おとぼけビ~バ~のMVが描く「勘違いジジイ」は、知識を武器に若者を支配する年配層の行動を象徴する。自動車趣味でも同様で、若者の参入意欲を阻む心理的障壁を示し、世代間コミュニケーションの重要性を浮き彫りにする。
知識誇示の世代ギャップ

おとぼけビ~バ~は、2009(平成21)年に京都府で結成された日本の女性4人組バンドである。立命館大学の音楽サークル「ロックコミューン」出身のメンバーで構成され、結成初期から学外ライブハウスでの活動を開始した。
2016年には英国のインディレーベル「Damnably」と契約。SXSWやコーチェラ、グラストンベリーなど海外フェスに出演し、北米ツアーやレッド・ホット・チリ・ペッパーズのツアー参加も経験する。高速ギターリフとコーラスを特徴とするサウンドで、デイヴ・グロールやトム・モレロ、メタリカのラーズ・ウルリッヒら海外の著名ミュージシャンにも支持される。Pitchforkレビュー掲載や『ペースト』誌のベスト・パンク・アルバム選出など、海外で特に高い評価を受けている。
さて、「ジジイ is waiting for my reaction」のMVに出てくる「勘違いジジイ」は音楽趣味だったが、その姿を
「自動車趣味」
の世界に重ね合わせると、妙に腑に落ちる構図が浮かび上がる。自動車趣味の世界には、長年の知識や経験を武器に、若者に対してマウントを取ろうとするベテラン層が存在するからだ。
例えば、若者がSNSに愛車を投稿すれば、すかさず
「昔の○○はもっと良かった」
「そのグレードは大したことない」
「チューニングの意味をわかってない」
といったようなコメントする人間が現れる。まるで「ジジイ is waiting for my reaction」の歌詞に登場する「めんどい しつこい よくすねる」ジジイと重なる行動である。
この構造は、年齢差や経験差では説明できない。むしろ知識や経験を蓄積した側が、それを誇示せずに伝える方法を誤り、結果として若い世代を遠ざけてしまうことに本質がある。