軽自動車も標準装備? 「シートヒーター」「ベンチレーション」に賛否両論の声が上がるワケ

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寒暖の変化が激しい昨今、快適性向上のためのシートヒーターとシートベンチレーションは、運転の安全性や集中力にも寄与する重要装備として注目されている。しかし、標準装備化にはコスト増や市場ニーズの違いが影響しており、今後の普及に向けた議論が続いている。

標準装備化への反対意見と根拠

汎用後付型シートヒーターキット「CSH-U100」(画像:キャストレード)
汎用後付型シートヒーターキット「CSH-U100」(画像:キャストレード)

 シートヒーターとシートベンチレーションの標準装備化に反対する意見として、主に

「コスト増加による車両価格の上昇」

が挙げられる。これらの装備は、構造が複雑で部品点数が多いため、製造コストが高くなる傾向がある。そのため、標準装備として搭載されると、最終的な車両価格が引き上げられる可能性がある。

 純正品は、しばしば他の装備とのセットオプションとして提供されるため、価格は車種やグレードによって異なるが、基本的には高価になる。一方、社外品は比較的安価で後付け可能なものも多く、数千円から1万円程度で購入できるため、コストパフォーマンスに優れている。

 日本自動車工業会(JAMA)の「2023年度乗用車市場動向調査」によれば、新車の平均購入価格は264万円で、2017年度から継続的に上昇している。これには、安全装備や環境性能の向上など、さまざまな要因が影響しているが、シートヒーターやシートベンチレーションのような装備の追加も、価格上昇の一因となっている可能性がある。

 また、すべてのユーザーがこれらの装備を必要としているわけではない。温暖な地域に住んでいる人々にとって、シートヒーターは必須ではないし、短距離移動が中心のユーザーにはシートベンチレーションの重要性が低い場合もある。このように、ユーザーのニーズは多様であり、すべての人にとって快適性を高める装備が必要とは限らない。標準装備化による車両価格の上昇は、一部のユーザーにとってはむしろデメリットとなり得る。

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