客がいない「街の中古車店」なぜ潰れない? いつもガラガラなのに… 見えない経済圏を読み解く

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地方都市や郊外にひっそり佇む中古車店は、外から見ると地味だが、実は「業者間取引」「修理・車検」「ローン手数料」「保証サービス」など、複数の収益源が絡み合うビジネスモデルで成り立っている。店舗に客が少なくても安定経営が可能な理由を探ると、見えない経済圏が浮かび上がる。

地方の中古車店、健全経営の秘密

中古車店(画像:写真AC)
中古車店(画像:写真AC)

 地方都市や郊外を歩くと、目立たない場所にひっそりと佇む小さな中古車店をよく見かける。派手な広告もなく、店頭に並ぶ車の回転も遅いように見える。

 通りかかるたびに、

「この店、本当に商売が成り立っているのだろうか?」

と思うこともあるだろう。しかし、こうした店舗は意外にも長く続いている。その理由は何か。本稿では、中古車販売業の特性を掘り下げ、街の中古車店が持つ「見えない収益構造」に焦点を当てていく。

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