老後は「交通至便」な場所に住むべき? 高齢者の移動手段についてデータで考える

キーワード :
,
自転車に乗る高齢男性はよく見かけるが、女性はあまり見かけないイメージがあった。その実態が気になり、高齢者の移動手段のデータを探してみた。

自動車を持つ人ほどアクティブ

高齢者と自動車のイメージ(画像:写真AC)
高齢者と自動車のイメージ(画像:写真AC)

 自動車の交通手段については、男女差だけでなく、三大都市圏と地方都市圏の差もやはり目立つ。60代は通勤や業務で移動している人が多いため、老後の生活ということで70代のデータを見比べたい。

 男性は、三大都市圏の40.4%が自動車を運転して移動するが、地方都市圏では65.3%に上る。女性は、三大都市圏の14.3%が自動車を運転し、地方都市圏は32.4%になる。女性の場合、本人が運転せずに自動車に同乗して移動する手段の割合も大きいのだが、地方ではその割合がより大きい。

 そして都会では、鉄道の割合が大きくなる。三大都市圏の男性12.3%、女性の8.7%となる。地方都市圏の男性1.1%、女性1.3%とは大きな開きがある。地方は車社会であり、車がないと生きていけないエリアが少なくない。

 ただ、都会であっても車がある方が心身の健康において有利になることがわかった。三大都市圏においても、地方都市圏においても、自動車免許がある人の方が外出率が高まるのである。

 自動車を持っていない人よりも、家族共用の車を持つ人が、さらには自分専用の車を持つ人が、外出率がより高くなる。自動車を持つ人は、車以外の移動手段でも出掛ける。トータルで移動回数(用事をこなす数)が増える。自分専用の車を持っている人が、一番フットワークが軽くなる、一番活動的になるということである。

 自分専用で車を持っていれば、外出する気が起きやすくなる。車は定期的に動かさないといけない機械であるし、使わないともったいないという面もあり、移動機会が増えるのだろう。

全てのコメントを見る