JR九州「ダイヤ改正」の強烈過ぎる副作用 乗客の利便性低下はまだ甘い、本丸は福岡市の発展阻害だ
2022年の西九州新幹線開業によって、新たなスタートを切ったJR九州。そんなJR九州で乗客の不満が激増している。
博多駅40分圏内は「福岡市の一部」

もともと西鉄の駅しかなかった千早地区は、JRの駅が新設されたことで大きく変貌し、福岡市の新たな都心としてマンションが建設されるようになった。
隣の香椎駅周辺も同様に再開発が行われたことが起爆剤となり、鹿児島本線沿線のベッドタウン化は進展した。
博多駅から40分圏内の赤間駅までは、もはや
「福岡市の一部」
といっても過言ではない。
鹿児島本線の存在が、福岡都市圏の拡大を容易にしたのである。
その重要性とドル箱路線であることを理解していたのか、JR九州が在来線の大幅な本数減を実施した2018年3月のダイヤ改正の際も、福岡市近郊の鹿児島本線では快速が減少した以外は、ほぼ現状維持となった。
コロナ禍の乗客減より未来を

都市発展の根幹である鹿児島本線が利便性を低下させてしまえば、ここまで順調だった福岡市の発展が阻害されるのは間違いない。
もともと、鹿児島本線は都市間を結ぶ幹線鉄道としての性格が強いものだった。これが駅数を増やし都市近郊路線を志向したことで、地域は大きく変わった。
新宮中央駅周辺は、以前からあった西鉄新宮駅がいまだにローカルな風情なのをよそに、駅前にIKEAとマンションが立ち並ぶ都会となっている。
福岡市の発展を見るに、コロナ禍による乗客減は一時的なものにすぎない。むしろ、乗客に不便を強いては福岡市の未来が危ない。