JR九州「ダイヤ改正」の強烈過ぎる副作用 乗客の利便性低下はまだ甘い、本丸は福岡市の発展阻害だ

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2022年の西九州新幹線開業によって、新たなスタートを切ったJR九州。そんなJR九州で乗客の不満が激増している。

福岡都市圏の成長を阻害する可能性も

福岡市の天神地区(画像:写真AC)
福岡市の天神地区(画像:写真AC)

 いま、話題の中心になっているのは乗客目線での利便性の低下である。しかし、これは乗客だけの問題ではない。今後の

「福岡都市圏の成長を阻害する」

ことにもなりかねないのだ。

 コロナ禍以前から、福岡市は「ビッグバン」と称される

・天神の再開発
・博多駅周辺のターミナル化
・福岡空港の拡張

などで発展を続けてきた。

 新型コロナウイルス感染拡大では、東京でも人口減が発生するほどの事態になったが、福岡市では2020年10月に161万2392人だった人口が2021年10月には161万9585人と伸びている。2023年2月1日時点での人口は、当初から1.2%増となる

「163万2418人」

に達した。福岡市では九州各県から人口が流入、福岡市から流出するのは首都圏へ向かう人程度という状況が長らく続いているが、それはコロナ禍の現在でも変わっていない。

福岡市の不動産価格は東京並み

唐人町駅の位置(画像:(C)Google)
唐人町駅の位置(画像:(C)Google)

 人口増により福岡市内がキャパシティーオーバーになったことで、福岡都市圏各地域での人口増も発生している。

 福岡都市圏とは、福岡市周辺の

・小郡市
・糸島市
・旧筑紫郡
・糟屋郡

を指す。さらに最近では、朝倉市、飯塚市・久留米市のほか、佐賀県鳥栖市なども加えることがある。

 もともと平地が少ないために結果的にコンパクトシティ(都市機能を中心部に集約させた都市)となっていた福岡市では、不動産価格が東京並みで、容易に手が出せない。

 例えば福岡市内の唐人町駅から徒歩12分のタワーマンション「ザ・パークハウス福岡タワーズ」は販売開始時点で2LDKの最安値が4017万4816円だったが、現在は5780万円まで値上がりしている。

 高価格のため、都心部には住めない福岡人は、

「地下鉄空港線 → 西鉄天神大牟田線 → 地下鉄七隈線」

の順で物件を探すのが定番だった。

 この流れを変えたのが、福岡市の東側の地域、すなわち鹿児島本線の沿線の発展だった。このエリアでは2003(平成15)年に千早駅が、2010年には新宮中央駅が開業している。また、幹線でありながらローカルな駅だった福間駅は2011(平成23)年に駅舎改築とロータリー整備が実施され、都市郊外型の駅となった。

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