倉庫業の「自動化」まったく進まぬ実態浮き彫り 予算確保の企業、わずか3%にとどまる
在庫・倉庫管理システム「W3 mimosa」を運営するダイアログは、「倉庫業の自動化に関する実態調査」を実施し、結果を発表した。
「全く自動化できてない」65.8%
在庫・倉庫管理システム「W3 mimosa」を運営するダイアログ(東京都品川区)は、「倉庫業の自動化に関する実態調査」を実施し、結果を発表した。
調査は2022年10月3日(月)~6日(木)、倉庫業の経営者155人に対してインターネット上で行われた。
「あなたが経営する倉庫の自動化レベル」を尋ねる問いでは、「保管・格納場所の自動化(レベル1)」が7.7%、「全く自動化できていない」が65.8%という結果になった。
「完全自動化(レベル3)」は1.3%にとどまった。
また「全く自動化できていない」と回答した人に対する「倉庫の自動化に対する今後の意向」を尋ねる問いでは、「自動化の予定はない」が55.9%、「分からない/答えられない」が33.3%と9割近くを占めた。
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自動化の検討に当たって、最もネックになるのが「導入コストが自社の予算に見合うか」否かだ。
検討時の課題として45.5%が導入コストを挙げ、その他「その自動化システムが自社にフィットするかが分からない」(27.3%)「システム運用に関する従業員のリテラシー不足」(18.2%)などが続いた(複数回答)。
自動化に向けた2023年度の予算を「すでに確保している」としたのは3.2%。「予算は検討していない」(29.0%)「分からない/答えられない」(58.1%)が大半を占めた。