地方にある「パチンコ店の駐車場」はなぜ異常に広いのか?

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地方国道沿いに広がるパチンコ店の巨大駐車場。2021年の市場規模14.6兆円、粗利2.54兆円の巨大産業は、車社会と資本戦略が生んだ合理的投資の結晶であり、地域経済や土地活用の実像を映す。

閉店後の土地転用

 パチンコ店の閉店後の土地利用にも注目したい。多くの店舗では、建物よりもアスファルト面積が圧倒的に広く、広大な平地が容易に活用できる状態で確保されている。2023年12月末時点でパチンコホール経営企業数は前年より228社少ない1825社となり、店舗の閉鎖や集約が進むなか、土地の転用は経営上の重要な課題になっている。

 アスファルト主体の敷地は、事業撤退や別用途への転換に高い柔軟性を持つ。実際、パチンコ跡地に分譲マンションが建設されるケースは多い。また、業績悪化を背景にパチンコ業からコストコ再販店に転換した長野市の事例も確認されている。建物の解体コストを抑え、舗装された状態で土地を保有し続けることは、経営上の出口戦略として合理的だ。

 さらに、広大な平地は、将来的に

・物流拠点
・配送センター

など、道路網に密着した新たな需要に即応できる可能性を秘めている。パチンコ店が確保した土地は、娯楽の場としての役目を終えた後も、地域の流通や生活基盤を支える資産となり得る。広大な駐車場は、変化するロードサイド需要に応える準備が整った土地なのだ。

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