「若者のクルマ離れ」は嘘だった? 免許率低下の裏で高まる若き熱意! 「自分もいつかは」中古車&残クレが示す二極化世代の選択とは
- キーワード :
- 自動車
若者のクルマ二極化

近年、「若者のクルマ離れ」という言葉が繰り返し使われてきた。しかし、この表現が実態を正確に捉えているかには疑問が残る。ソニー損保の「2025年 20歳のカーライフ意識調査」によれば、20歳の免許保有率は53.5%と2年連続で低下している。
かつてのように「社会人になったらクルマを持つのが当たり前」という時代ではなくなったことは確かだ。しかし、それをもって若者がクルマに興味を失ったと結論づけるのは短絡的である。現在の状況は「クルマ離れ」ではなく、
「クルマへの二極化」
が進んでいると解釈する方が妥当である。
都市部を中心に、公共交通の利便性から自動車の必要性を感じない層や、金銭的負担から所有を回避する層は確かに存在する。こうした層の多くは、通学や通勤の利便性、駐車スペースの制約、維持費の負担などを理由にクルマを持たない選択をしている。一方で地方や郊外に住む若者のなかには、生活環境上クルマが不可欠である場合もあり、所有意欲が高くなる傾向もある。
しかし、その反対側には、厳しい経済環境のなかでも「どうしてもクルマを持ちたい」と願い、工夫と情熱で実現している若者も少なくない。中古車市場を巧みに活用し、ローンや残価設定クレジットを駆使する。SNSやコミュニティーで所有の楽しさを広げる姿は、逆境の中で文化を育む力ともいえる。こうした層は、地域や世代を超えた仲間とつながりながら、自らのカーライフを主体的に作り上げている。
また、クルマを持つか持たないかの判断には、
・家族や友人の影響
・幼少期の体験
・周囲の価値観
も深く関わっている。親や兄弟のクルマとの関わり方、学生時代の友人関係や遊び方によって、所有意欲や興味の度合いが形成されることも少なくない。このように、
「興味の有無」
といった単純な基準ではなく、多面的な背景が若者の二極化を生んでいるのである。