旧車ファンの何割が『頭文字D』を知ってる? 世代を超える影響力を再考する
旧車買取「旧車王」の調査で、『頭文字D』を知る旧車ファンは7割超。劇中車両への関心が若年層の購入や体験参加を促し、文化と市場をつなぐ新たな活力源となっている。
「公道最速」が生んだ市場変化

『頭文字D』は、しげの秀一による走り屋をテーマにした漫画作品で、アニメや映画化もされている。1995(平成7)年から2013年まで『週刊ヤングマガジン』に連載され、累計発行部数は5600万部を突破した。
物語は群馬県を舞台に、主人公・藤原拓海が父の豆腐店配送で培ったAE86型スプリンタートレノ(ハチロク)の技術を駆使し、峠の走り屋たちとの戦いを通じ「公道最速」を目指す姿を描く。後半では高橋兄弟が率いるチーム「プロジェクトD」の一員として関東各地を巡る遠征レースが展開される。
作品の影響でハチロクの人気は中古市場で急上昇し、トヨタ86誕生の契機にもなった。国内外で根強いファンを持ち、群馬県では舞台巡礼やラッピングバスなどの観光施策も行われるなど、漫画・アニメを超えた文化現象となっている。