ホリエモン、日本のタクシーに喝! 「行き先アプリ指定機能入れて」 ドライバーのミス連発の裏に潜む制度の壁とは?

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目的地の誤伝達に端を発したSNS投稿が、年商1.7兆円産業の構造課題をあぶり出した。ITと現場の乖離、制度設計の硬直、そして「移動とは何か」という根源的問いが、令和のタクシーに突きつけられている。

制度に縛られた再設計機会

タクシー(画像:写真AC)
タクシー(画像:写真AC)

 日本のタクシー事業は、規制産業として長らく保護されてきた。1990年代から徐々に自由化が進んだものの、地域ごとの台数規制や営業エリアの厳密な区分け、そして車両・乗務員の厳格な登録制度が残り続けている。このため、Uberのようなリアルタイムな配車・決済・ナビ統合型アプリが入り込む余地が限定されてきた。

 さらに、各地域で異なる事業者が独自にアプリを開発・運用していることが、統合的なユーザー体験の構築を阻んでいる。結果として、利用者は

「どのアプリがこのエリアで使えるのか」
「乗る前にアプリで指定できるのか」

を事前に把握しておく必要があり、日常的な移動のなかで接続の断絶を強く感じざるを得ない。

 これは裏を返せば、日本の移動サービスが、テクノロジーの進展に合わせて再設計される機会を失ってきたことを示している。利便性を高める機能が既に存在していても、それが制度や既得権の壁によって阻まれている状態が続いているのだ。

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