無人駅に宿泊! そんな夢の体験ができる「駅泊」が今注目されているワケ
地方の無人駅をリノベーションした宿泊施設や、夜行普通列車での宿泊体験が注目されている。JR東日本などが「沿線まるごとホテル」などを展開し、地域観光の新たな拠点として期待される。
増加する無人駅の新活用

このような体験が徐々に増えている背景には、第一に
「地方鉄道で無人駅が増加している」
ことがある。沿線の人口減少・高齢化の進展による利用者の減少、経費節減のために無人化が進展した。2019年度のデータだが、国土交通省によれば国内には
「4564駅」
の無人駅があり、2001(平成13)年度と比較して444駅が増えている(11%増)。しかし、無人化しても駅としての機能は維持しているため経費はかかり続ける。さらに、地方鉄道では事業維持のために、減少する運賃収入以外に新たな収益を確保することが課題となっている。
その一方で、近年の消費者はレジャーにおいて、定番的な決められた体験だけではなく、特別な体験を求めているところがある。近年のグランピング・アウトドア人気に象徴されるように、
「宿泊する場所」
も体験の一環となっており、非日常的な宿泊体験が求められるようになっている。
グランピングイベントを主催している事業者では、より希少な体験ができるロケーションを探している状況がある。また、多くの人がSNSに旅先の画像を投稿するようになり、人とは異なる体験を求めるようになったこともあるだろう。
そのようななか、「無人駅に泊まったらどうか」というアイデアが生まれ、むしろ無人駅を活用して地域活性化につなげたいという思いも出てきて、無人駅の宿泊施設が生み出された。