信仰か、カネか? 迷走する山梨「富士山登山鉄道」構想 かつて何度も頓挫の歴史、地元は「なぜそんなに急ぐのか」の声

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山梨県が推進する「富士山登山鉄道」構想が注目されている。その経済効果や実現性について、現在、多くの議論が交わされている。

結論を急ぐ山梨県

富士吉田市にある下吉田駅(画像:写真AC)
富士吉田市にある下吉田駅(画像:写真AC)

 担当者によれば、富士吉田市への説明は10月から開催予定の事業化検討委員会の結果の後になるという。この委員会では、専門家を招待し、

・事業化
・技術課題
・法制度

の三つの部会を設け、課題の洗い出しと議論が行われる予定だ。

「中間取りまとめが出来上がり次第、富士吉田市とも話を進めていくつもりです。時期は、11月以降になるのではないかと考えています」

 委員会において、登山鉄道構想以外の意見聴取、例えば富士吉田市が提案している電気バスなどについては行われない予定である。この委員会はあくまで登山鉄道の建設を前提としたものである。

 県は議論を十分に行わず、結論を急ぎながら登山鉄道を推進しているように見受けられる。それに対して、富士吉田市は今後どのような対応を考慮しているのか。富士吉田市企画部の担当者は以下のように述べている。

「県に対しては市長に説明に来た際に、きちんと説明をすることを求めています。こちらからボールを投げている形ですから、現段階でこちらからアクションを起こすことは考えていません」

では、これまで県から登山鉄道構想に関してどのような説明を受けているのか。

「県は取材に対して説明不足を認めていますよね。でも、われわれはメディアの報道を通じてそのことを知るだけで、十分な説明を受けたことはありません。あいさつに来たのが説明なら、説明なのでしょうけど。いま市が求めているのは、ちゃんとした説明です。こちらが肩肘を張っていて、対立しているわけじゃないんです」

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