なぜ「16年落ち」の中古車に値段がつくのか? 査定「10万円以上」が65%に上昇! 古いクルマを売る現場で何が起きているのか――ノート、フリードも高く評価される理由とは
「古い車 = 無価値」という常識が揺らいでいる。約150万件のデータ分析により、16年落ち以上の車で「査定額10万円以上」となる割合が10.8ポイント上昇した実態が判明した。年間170万台に達した海外輸出や円安、新車不足と所有の長期化が複雑に絡み合う、中古車市場の知られざる地殻変動を追う。
「16年落ち」相場高騰に見る市場の変化

「古い」「走行距離が長い」。中古車を評価する際、これらは長らく価値を大きく下げる要因とみなされてきた。売り手と買い手の持つ情報量に差がある市場では、年式や走行距離が分かりやすい判断基準になる。また、古くなったモデルから新しいモデルへの買い替えを促す手法は、自動車産業が長年かけて築いてきたビジネスの基本でもあった。
しかし、近年のデータは別の現実を映し出している。一括査定サービス「MOTA車買取」を運営するMOTA(東京都港区)が約150万件の査定情報を分析したところ、16年落ち以上の車で「査定額10万円以上」となった割合が、2025年6月から2026年6月にかけて10.8ポイント増えていた。その背景には、為替の動向や海外需要の広がり、車の持ち方の変化など、市場を取り巻く複数の要素が絡んでいる。