“東京”メトロなのに、車両基地が「神奈川県」にある根本理由

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東京メトロ半蔵門線の車両基地は、沿線に十分な敷地が確保できず神奈川県鷺沼に設置された。6.7万平方メートルの基地は最大180両を収容し、東急田園都市線との相互直通を支える重要拠点となっている。

鷺沼基地活用の裏側

半蔵門線(画像:写真AC)
半蔵門線(画像:写真AC)

 営団は譲り受けた鷺沼車両基地で、東急の車両に来てもらい、さらに路線内でも走ってもらうという変則的な運用を行った。

 この運用がスムーズに進んだのは、営団が既に他社路線内に車両基地を設置した経験を持っていたからである。現在の千住検車区竹ノ塚分室がその事例だ。

 日比谷線開業時、営団は千住車両基地を設置した。当初は手狭で、輸送量増加にともない運用が難しくなる。そこで東武伊勢崎線沿線に新たな車両基地を設けることを検討した。

 東武鉄道に相談した結果、西新井電車区を譲り受ける話がまとまり、基地は移転された。相互直通運転を行う鉄道事業者同士は、お互いの事情をよく理解していることが背景にある。

 半蔵門線でも変則的運用は問題なく実施された。その後、1979年8月に青山1丁目~永田町間が開業したが、この時点でも東急の車両が使用されていた。

 その間に、東急の長津田車両基地が1979年7月に発足。1981(昭和56)年4月には営団の鷺沼車両基地も完成し、新造の営団8000系電車による運用が始まった。

 時間をかけて導入された半蔵門線車両は、現在、東急田園都市線と東武伊勢崎線と相互直通運転を行い、神奈川県大和市の中央林間駅から埼玉県久喜市の南栗橋駅まで、東京を挟んで約100kmを走行している。

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