“東京”メトロなのに、車両基地が「神奈川県」にある根本理由
東京メトロ半蔵門線の車両基地は、沿線に十分な敷地が確保できず神奈川県鷺沼に設置された。6.7万平方メートルの基地は最大180両を収容し、東急田園都市線との相互直通を支える重要拠点となっている。
都心直通地下鉄の車両拠点

鷺沼車両基地の敷地は約6.7万平方メートルで、鷺沼検車区・鷺沼工場・鷺沼車両管理所で構成される。半蔵門線車両の点検、修繕、清掃などを行い、最大180両を収容可能である。構内は北側に留置線と工場、南側に検査庫と洗浄線を配置する。車両入出庫の一部には引上線を使用し、限られた敷地は三枝分岐器で有効活用されている。
鷺沼工場は半蔵門線と日比谷線の定期検査(全般・重要部検査)を担当する。車両は分割して入場し、整備後に本線で試運転を行う。業務は東京メトロ直営のほか、一部は協力会社に委託される。特定車両の部品検査は専門工場に集約し、効率化を図っている。
担当車両は、半蔵門線が8000系・08系・18000系、日比谷線が13000系・03系である。年間検修本数は約15編成。検査工程は編成を分割して順次実施する。基地の沿革は、1979(昭和54)年の営団譲受から1983年の工場発足、2004(平成16)年の日比谷線統合までの経緯がある。