全長73m! あなたは「世界最大の旅客機」を知っていますか?
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技術革新により、飛行機はかつてない大型化を遂げている。世界最大の旅客機エアバスA380は最大853人を運ぶ超大型機で、全長73m、翼幅79.8mの2階建て構造だ。
An-225の歴史と未来
エアバス A380は乗客数で最大の飛行機だが、最大離陸重量(燃料、乗客、貨物、搭載物などすべてを含んだ総重量)は575tで世界第2位にとどまる。最大離陸重量で世界最大の飛行機は、ソ連時代に開発されたAn-225 ムリーヤで、640tを誇る。機体重量285tも世界一である。
An-225は全長84mと世界最長の飛行機でもある。翼幅は88.4m、全高は18.1mだ。6基のエンジンを搭載し、航続距離は約1万5400kmに達する。
1980年代、ソビエト連邦は宇宙船輸送用にAn-225を開発した。2機の製造を目指したが、完成したのはわずか1機のみだ。このため、非常に希少な機体となっている。
ソ連崩壊後はしばらく倉庫に保管されていたが、貨物輸送機として復活した。災害時の緊急物資輸送のため、日本にも飛来した実績がある。
現在、この機体はウクライナに保管されている。しかし、2022年に戦場となったアントノフ国際空港が破壊され、飛行可能な状態ではない。変わり果てた姿の写真や映像は、多くのニュースで報じられている。
紛争が続くなか、この歴史的な飛行機の復旧計画が水面下で進行しているとの情報もある。復活すれば、世界最大の貨物機としての役割を再び果たす可能性がある。