スズキ初のEVが日本の「EV戦略」を変える? インド発eビターラ、トヨタ協業と1.2兆円投資の勝算とは

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スズキ初のEV「eビターラ」が、年400万台体制のインド生産網を背景にグローバル市場へ進出する。航続500km超、LFP採用、価格は500万円台。トヨタとの共同開発により、部材供給や市場戦略を最適化。新興国発EVが示す“産業戦略単位”としての可能性に迫る。

インド生産・中国製バッテリー連携

スズキ・eビターラ(画像:スズキ)
スズキ・eビターラ(画像:スズキ)

 スズキは2030年までに、eビターラを含む4車種のEVをインド市場に投入し、EVのパワートレイン比率を全体の約15%とする目標を掲げている。

 eビターラには前輪駆動用として49kWhと61kWhの2種類のバッテリーが搭載される。航続距離はそれぞれ400km以上、500km以上を見込む。全輪駆動モデルには、後輪に48kWの出力を持つ駆動システムが装備される。

 バッテリーは比亜迪(BYD)のグループ会社であるFDB(FinDreams Battery)から調達する。中国で生産されたバッテリーパックは、スズキのインド・クジャラート工場へ輸送され、車体に組み付けられる。

 搭載されるリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーは、三元系(NMC)に比べてエネルギー密度やセルあたりの電圧は低いが、

・発火
・熱暴走

のリスクが低いとされる。スズキにとって初のEVとなるeビターラでは、安全性を最優先しLFPが採用された。

 スズキは千葉県袖ヶ浦市の袖ヶ浦フォレストレースウェイで、メディア向けにeビターラのプロトタイプ試乗会を開催した。ジャーナリストの試乗リポートによると、ハンドリング性能やスムーズな加速など、好評を得ている。

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