スズキ初のEVが日本の「EV戦略」を変える? インド発eビターラ、トヨタ協業と1.2兆円投資の勝算とは
スズキ初のEV「eビターラ」が、年400万台体制のインド生産網を背景にグローバル市場へ進出する。航続500km超、LFP採用、価格は500万円台。トヨタとの共同開発により、部材供給や市場戦略を最適化。新興国発EVが示す“産業戦略単位”としての可能性に迫る。
欧州と新興国を狙うグローバル戦略

スズキは2025年7月10日、電気自動車(EV)の新型モデル「eビターラ」の先行情報を特設サイトで公開した。発売は2025年度内を予定しており、同サイトで随時情報を発信し、認知度の向上を図る。
eビターラはスズキが初めて市場投入するEVである。トヨタと共同開発した車種で、スズキのインド工場で生産される。すでに英国やノルウェーで受注を開始し、欧州やインドでも販売が計画されている。トヨタは「アーバンクルーザー」として、年内の発売を見込む。
本稿では、スズキとトヨタによる共同開発車「eビターラ/アーバンクルーザー」を、インド発の効率的な開発・生産・販売モデルとして取り上げる。日本の自動車産業におけるグローバル市場戦略の転換点として注目したい。