ローソン駐車場で車中泊――「1泊3000円」は高いか安いか? 治安・月商・現場負担の“三重苦”をどう越えるか

キーワード :
, , ,
ローソンが始める1泊3000円の車中泊事業。全国1万4694店舗という遊休資産を活用し、ホテル高騰と宿不足の二重苦に挑む。だが、価格設計や統治体制の脆弱さが構想の持続性に影を落とす。新たな空間秩序を構築できるか、その成否は「泊まりたくなる空間」をどう設計するかに懸かっている。

サービス開始は7月中

コンビニエンスストアのイメージ(画像:写真AC)
コンビニエンスストアのイメージ(画像:写真AC)

 コンビニ大手のローソンが、店舗の駐車場を活用した車中泊サービスを始める。料金は1泊2500~3000円。電源やトイレ、ゴミ袋など、基本的な設備を提供する。利用者はオンライン予約を行い、指定されたスペースを使う仕組みだ。

 サービス開始は7月中を予定しており、まず

「千葉県内の6店舗」

で導入する。対象となるのは、近隣に温浴施設があり、民家が少ない郊外や地方の店舗。今後、全国各地へと順次展開していく方針だ。

 予約は事前決済制。利用当日は店舗に到着後、スタッフによる簡単な手続きを経て利用できる。チェックインは18時以降、チェックアウトは翌朝9時までを想定している。駐車スペースは1台あたり2区画を使用。キャンピングカーなど大型車の利用にも対応する。日本経済新聞が2025年7月7日に報じた。

 ホテル不足や宿泊費の高騰が続くなか、新たな「泊まる場所」として注目されている施策である。だが、本当に持続可能なビジネスモデルといえるのか。本稿では、空間・時間・資本・制度・交通・治安・外部環境という7つの視点から、その構想の妥当性と課題を検証する。

全てのコメントを見る