強風時の「車ドア事故」が急増する理由──時速140kmの猛烈な風が引き起こす横転、JAF実験が示す開閉不能の危機とは

キーワード :
,
台風の年間発生数は26個と平年並みであるが、最大瞬間風速50m/s超の猛烈な風は車両事故のリスクを高める。実験では風速20m/s以上で子どもはドアの開閉が困難となり、強風下でのドア操作は重大な事故につながる可能性が高い。駐車場でのドア開閉事故は全体の約49%を占め、日常的な注意が不可欠だ。安全確認を徹底し、特に狭い駐車場や大型車では慎重な対応が求められる。

約半数を占める「ドア開き」事故

ドアが隣のクルマにぶつかっている様子(画像:JAF)
ドアが隣のクルマにぶつかっている様子(画像:JAF)

 クルマのドア開閉による事故は、強風時だけでなく日常的に発生している。

 交通事故センター研究部の主任研究員・高橋昭夫氏の論文「駐停車中のドア開き事故」によると、2014(平成26)年における駐停車中の四輪車が第一当事者となった事故は合計3803件であった。そのうち、ドア開きによる事故が約49%とほぼ半数を占めている。

 他の事故の割合は以下のとおりだ。

・追突:21%
・出会い頭:3%
・対歩行者:2%
・その他(車両相互事故):25%

この数字からも、ドア開き事故の多さが際立っている。

 したがって、ドアの開閉時は常に周囲の安全確認が必要である。障害物の有無や歩行者、車両、自転車の接近を目視やミラーでしっかり確認すべきだ。安全を確認したうえで、慎重に開閉することが求められる。

全てのコメントを見る