ロシア・ベラルーシ航空大手で新たに制裁違反発覚! そもそも制裁に効果はあるのか

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アメリカ商務省は14日、輸出管理規則(EAR)に違反している可能性のあるロシアとベラルーシの航空機10機を追加で公表した。対象リストに掲載されることにより、どのような制限を受けるのか。

日本の2国に対する制裁措置とは

経済産業省が発表した「外国為替及び外国貿易法に基づく輸出貿易管理令等の改正について(ロシア・ベラルーシ向け輸出禁止措置等)」(画像:経済産業省)
経済産業省が発表した「外国為替及び外国貿易法に基づく輸出貿易管理令等の改正について(ロシア・ベラルーシ向け輸出禁止措置等)」(画像:経済産業省)

 日本においては、3月24日の先進7か国(G7)首脳共同声明を受けて、国際平和のための国際的な努力に寄与するために主要国が講ずることとした措置の内容を踏まえ、外国為替および外国貿易法による資産凍結等の措置を実施している。

 この措置では、ロシアやベラルーシへの航空機製造に関わる部品の輸出の制限や、航空機製造会社への輸出禁止措置なども盛り込まれている。

 航空機の運航に関してロシアは、ロシアの航空会社の機体が国外で押収されるリスクを鑑み、3月8日から国際線を全便停止した。これ以降、EARに違反している可能性のある航空機を含め、ロシアの機体は日本に着陸していない。また、ベラルーシと日本の間に直行便はなく、今後もベラビアの機体が日本国内に来ることはないだろう。

 現時点において、ロシアやベラルーシに課せられている制裁は発動されて間もないことから、その効果は不明である。専門家の指摘するとおり、制裁により間接的な効果しか得られないのであれば、しばらくは現在の状況が緩やかに継続すると思われる。

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