日産はなぜ「2万人」もリストラするのか? ゴーン後遺症とEV戦略迷走、アセンブラー転落の危機! 7人に1人が消える衝撃の「Re:Nissan」を考える
日産自動車は、2025年5月13日に発表した経営再建計画「Re:Nissan」において、2万人規模の人員削減を明らかにした。これは2007年以来18年ぶりとなる大規模なリストラで、国内外でコスト削減だけではなく、企業構造の根本的見直しが進行中であることを示唆している。日産の再建策は、業績不振から抜け出すための岐路に立たされている。
北米依存が招いた収益崩壊

日産の2025年3月期決算は、当期純損失6709億円となり、大幅な赤字に転落した。前年の黒字4266億円から一転し、わずか1年で1兆円超の純減となった。
赤字転落の背景には、主に三つの構造的課題がある。
・硬直化したコスト構造
・北米市場への過度な依存
・開発投資の停滞による商品ラインアップの陳腐化
スポーツタイプ多目的車(SUV)やセダンに偏った従来の戦略は、競争力を徐々に失った。商品価値では差別化できず、価格競争に巻き込まれた。
加えて、電動化やソフトウェア定義車両(SDV)への本格的な投資も遅れた。結果として、コスト削減に依存しなければ利益を確保できない体質が固定化している。
過去にも繰り返されてきたリストラや再建策は、削ることでしか未来を語れない企業風土の象徴ともいえる。経営統治、すなわち企業ガバナンスの機能不全が、この赤字を招いたと見るべきだ。