空港なのにプールがある! シンガポール・チャンギ空港が世界最高の「乗り継ぎスポット」なワケ

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シンガポールの「チャンギ国際空港」は乗り継ぎでも人気。その利便性だけでなく、空港内における設備の充実度も群を抜く。空港利用者だけでなく、市民の遊びスポットとしても人気が高いという。

乗り継ぎエリアにプールや映画館も

チャンギ空港のターミナル4(画像:シカマアキ)
チャンギ空港のターミナル4(画像:シカマアキ)

 シンガポール・チャンギ空港が開港したのは、1981年12月29日だ。

 当時は現在も運用中のターミナル1のほか、滑走路も1本のみ。その後、1990年11月にターミナル2、2008年7月にターミナル3、2017年10月にターミナル4が開業。滑走路も現在は4000m規模のものが3本ある。さらに、ターミナル5の開業が2025~2030年ごろに予定されている。

 乗り継ぎの利便性だけでなく、空港内における設備の充実度も群を抜く。

 各ターミナルを結ぶシャトルトレイン、無料Wi-Fi、豊富な電源スポットなどはもちろん完備。シンガポール料理をはじめ各国グルメが味わえるレストランやカフェがそろっており、高級ブランドが並ぶ免税エリアも充実している。

 乗り継ぎエリアには、利用客専用のプールや映画館、ホテルもある。

地元民のプレイスポットとして人気

ジュエル・チャンギ・エアポート(画像:シカマアキ)
ジュエル・チャンギ・エアポート(画像:シカマアキ)

 特に、2018年にオープンした大型商業施設「ジュエル・チャンギ・エアポート」は、空港利用者だけでなく、シンガポール市民のプレイスポットとしても人気が高い。

 チャンギ空港は、シンガポール島の東に位置する。空港から市内へ出るには、シンガポールの地下鉄に当たるMRT(マス・ラピッド・トランジット)を利用する。MRTの駅はターミナル2と3に直結しており、2駅先で一度乗り換えたあとは、20~30分で市内中心部に着く。空港から片道30分程度なら、乗り継ぎ時間によっては市内観光も可能だ。

 そんなチャンギ空港は、国際的な評価も高い。イギリスに拠点を置く航空格付け会社「SKYTRAX」による「ワールド・エアポート・アワード」で、2013年から2020年まで長年トップの座にいた。2021年は久々に首位でなく3位となったが、新型コロナの感染拡大によるシンガポールの厳格な入国規制で、乗り継ぎ需要が減ったことも要因と考えられる。

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