機体空中分解で110人死亡! さらに130億円横領もあった最悪航空会社、台湾「ファーイースタン航空」をご存じか
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台湾有数の航空会社だったファーイースタン航空は、老朽機材の更新失敗、不透明な資金調達、不動産投資への傾斜、そして経営トップの経済犯罪によって、2019年に突如運航を停止した。本稿では、その破綻までの経緯と経営判断の問題点を検証し、航空業界における持続可能な経営の要件を探る。
老朽機放置と開発資金流用
2020年7月、ファーイースタン航空の元CEOである張綱維は、台湾台北地方検察署に起訴された。容疑は35億台湾ドル(約128億円)の横領だった。張綱維はファーイースタン航空のために借りた資金を、自身が所有する樺福集團に送金したとされる。
初めての送金は2015年10月、張綱維は6.5%の利子で13億ドルを借りたが、その資金は樺福集團に送金された。結果、ファーイースタン航空は高い金利で資金を借り直さなければならなくなった。その後も、22億台湾ドルを合作金庫銀行から借りたが、これも2016年7月に張綱維が所有する安泰銀行の口座に振り込まれた。
さらに、張綱維には横領の他に詐欺、証券取引法違反、取締役の特別背任罪などの容疑もかけられた。裁判が長引いたが、2024年10月、台北地方検察署は張綱維に禁錮14年の判決を下した。
横領された資金は、樺福集團が関わった淡水市の不動産プロジェクトに使われたとされる。この資金は、もともと機材更新やLCC対抗のキャンペーンに使われるべきだったが、未完成の建物や開発が難航するプロジェクトに使われ、ファーイースタン航空がその負担を背負うことになった。
機材は機齢20年以上の老朽機で、乗客や乗務員の安全を脅かす状態だった。それを放置し、無駄な不動産開発に資金を使うという行為は、航空業界の経営者としてあってはならない行動だといえる。