機体空中分解で110人死亡! さらに130億円横領もあった最悪航空会社、台湾「ファーイースタン航空」をご存じか

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台湾有数の航空会社だったファーイースタン航空は、老朽機材の更新失敗、不透明な資金調達、不動産投資への傾斜、そして経営トップの経済犯罪によって、2019年に突如運航を停止した。本稿では、その破綻までの経緯と経営判断の問題点を検証し、航空業界における持続可能な経営の要件を探る。

法令違反疑惑、CEO追放の背景

1972年のサド・アビエーション・カラベル(画像:Clinton H Groves)
1972年のサド・アビエーション・カラベル(画像:Clinton H Groves)

 2019年12月12日、最悪の事態が発生した。ファーイースタン航空は会見を開き、翌13日を最後に全便の運航を停止すると発表した。オンライン予約システムは停止し、同社のホームページには「メンテナンス中」の表示が出るようになった。

 顧客への払い戻しには対応できたが、金門島や澎湖諸島への乗客を中心に、多くの人々が行き帰りの手段を失った。そのなかには、当時国民党から総統選に立候補していた韓國瑜氏も含まれていた。

 突然の運行停止は、乗務員にも事前に通知されておらず、約1000人の従業員が突然解雇されるという悲劇的な事態が発生した。この運行停止は、当局の許可を得る前に実施されたため、台湾の交通部は2020年1月31日にファーイースタン航空の運航許可を取り消した。

 また、当時のCEOである張綱維氏は出航禁止となった。張氏は、2009年の運航停止時に法的違反の疑惑があった崔湧元会長から引き継いだ人物だった。しかし、張氏自身も法令違反を繰り返していた疑惑が強まり、国外に出られない状況に陥った。その罪状は次に説明する。

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