機体空中分解で110人死亡! さらに130億円横領もあった最悪航空会社、台湾「ファーイースタン航空」をご存じか
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B737MAX導入計画の頓挫
運航停止から2年が経った2010年11月27日、ファーイースタン航空は運航再開に向けたテストを台北・松山空港で実施した。その後、テストフライトを何度か繰り返し、2011年4月18日に運航を再開した。
2015年10月16日にはリストラを完了させ、台湾各地から澎湖諸島や金門島などへの国内線、そして中国本土、ベトナム、カンボジアへの国際線を運航した。日本でも台北から新潟に定期便を開設し、2015年から2019年にかけて、台中~関空、台北~秋田、台北~福島の3区間でチャーター便を運航した。
同社は、マクドネル・ダグラスMD-82、MD-83、ATR72-600などの機材を使用していた。しかし、これらの機材は機齢20年超であり、老朽化が進み、メンテナンスに支障をきたすようになった。そのため、ファーイースタン航空は11機のボーイングB737MAXを導入する計画を立て、機材の更新を進めようとした。
だが、2010年代後半になると、台湾でも格安航空会社(LCC)が台頭し、東南アジアの航空会社も次々と進出した。これにより、ファーイースタン航空は再び経営不振に陥った。
また、機材更新の資金が不足するなか、導入予定だったボーイングB737MAXでトラブルが発生。2018年10月29日にはライオンエア、2019年3月10日にはエチオピア航空で相次いで墜落事故が起き、合計346人が死亡した。そのため、B737MAXの運行が一時停止となり、調達が不可能になった。
その結果、ファーイースタン航空はB737-800を2機リースすることに決めたが、老朽機材の問題は解消されなかった。さらに、航空当局から運航に関する法的違反の疑いをかけられるようになった。利益を確保できず、機材更新も進まないなかで、ファーイースタン航空は「古い飛行機を楽しめる会社」として知られていたが、整備コストや燃費の悪さなど、老朽機材特有の問題に悩まされ続けた。