機体空中分解で110人死亡! さらに130億円横領もあった最悪航空会社、台湾「ファーイースタン航空」をご存じか

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台湾有数の航空会社だったファーイースタン航空は、老朽機材の更新失敗、不透明な資金調達、不動産投資への傾斜、そして経営トップの経済犯罪によって、2019年に突如運航を停止した。本稿では、その破綻までの経緯と経営判断の問題点を検証し、航空業界における持続可能な経営の要件を探る。

高速鉄道開業が引き起こした危機

ファーイースタン航空のロゴ
ファーイースタン航空のロゴ

 事故の悲劇を乗り越え、ファーイースタン航空は運航を続けていた。しかし、2000年代に入ると経営危機に直面する。2007年、台北と高雄を結ぶ高速鉄道が開業。鉄道は市街地から直接乗れるため、空港までの移動が必要な航空路よりも利便性が高く、国内線の主要路線の需要がほとんど鉄道に流れた。国内線中心のファーイースタン航空は、売上を大きく減らすことになった。

 さらに、2006年から2007年にかけて米国の景気後退と燃料費の上昇にも直面。鉄道の影響も加わり、三重苦の状況に追い込まれた。同社はリスクの高い投資を行い、アンコール航空への出資などで影響を回避しようとしたが、資金繰りが行き詰まり始める。

 2008年、国際航空運送協会(IATA)への支払いも滞り、運航ライセンスを剥奪される。2008年5月13日、同社は運航を停止した。出資していたアンコール航空も2009年5月9日に運航停止となった。

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