ウーブン・シティで再注目! トヨタの技術開発を支えた「テストコース」の歴史を振り返る

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トヨタ自動車のウーブン・シティプロジェクトが実施される場所には元々、東富士テストコースがあった。今回は同社のテストコースの歴史をたどる。

新たな都市へ生まれ変わるテストコース

北海道士別市にあるテストコース(画像:(C)Google)
北海道士別市にあるテストコース(画像:(C)Google)

 トヨタは、1984(昭和59)年に北海道士別市にテストコースを新設。1993(平成5)年にはアメリカのアリゾナ州にもテストコースを開設しているが、そうした数あるテストコースのなかでも東富士テストコースはトヨタの黎明期や飛躍期を支えた特別な存在といえる。

 トヨタの成長に大きく貢献した東富士テストコースは、このほどウーブン・シティへと生まれ変わる。現時点でウーブン・シティの詳細は明らかになっていないが、主に次世代の自動車に求められる「CASE」と呼ばれる性能について検証が繰り返されることが有力視されている。

 CASEとは、

・Connected:コネクテッド
・Autonomous:自動運転
・Shared & Service:シェアリング・サービス
・Electric:電動化

の頭文字をもとにした造語で、次世代の自動車に欠かせないものだ。

 これらの性能は、テストコースの試走だけでは見極められない。人が生活する空間に自動車がどう共存できるかを見極める必要がある。

 特に、A(自動運転)は人間との共存が欠かせない。自動運転によって事故が起きてしまえば、それはドライバーだけではなく自動車メーカーにも責任が及ぶからだ。その検証には、自動車のみならず、信号機や車道・歩道といった外的インフラなどの整備も必要になってくるだろう。そうした人が暮らす街でなければ、CASEの実験や検証はできない。

 ウーブン・シティという新しい都市を建設は、トヨタが自動車メーカーの枠を超えて私たち人の生活全般や常識を新たにつくるというチャレンジでもある。

 ウーブン・シティの開所は、2024~2025年とされている。あと3年、それまでに自動車を取り巻く環境はどのように変わるのか? そして、ウーブン・シティによってどのように変わっていくのか?

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