中国には「幽霊空港」が存在した! 異常事態… 365空港、日本とも共通する無駄なインフラの背景と末路とは

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中国の急速なインフラ整備が引き起こした「幽霊空港」問題。365の空港のうち、利用者が極端に少ない空港が増加し、過剰な施設整備が地方経済に及ぼす影響が顕在化。規制と政府の過度な振興策が、航空業界に新たな課題を突きつけている。

規制強化が妨げる市場拡大

 中国の地方空港の作りすぎには、日本の「おらが町にも空港を」と赤字空港を整備し続けた問題と共通点が多い。規制の影響で、新興航空会社がほとんど台頭できず、国土の広さに対して市場規模が拡大しない点でも似たような状況だろう。

 地方空港の数が増え続けると、航空会社に大きな負担がかかる。日本では、その負担に耐えきれず、JALが2兆円以上の負債を抱えて破綻した。中国も同じことにならないよう、規制改革や公共事業の見直しが必要だろう。

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