Z世代は「愛国者」だらけ? 15~29歳の約8割が「日本大好き」な理由! 鉄道・移動・都市設計から考える
Z世代の約8割が「日本が好き」と回答したMERYの調査結果(2025年3月28日発表)。その理由には、治安や衛生面の評価が高い一方、経済状況への不満も浮き彫りに。移動環境と都市設計が、若者の日本への愛着に大きく寄与している。移動のしやすさが日本の魅力を支えるカギとなる今、経済的負担の軽減が求められる。
若者が語る日本の魅力と課題

日本の若者たちは、果たしてどのように日本を捉えているのか――。
2025年3月28日に発表された「日本に関するMERYアンケート」(株式会社MERY調査)によると、Z世代(15~29歳)の約8割が「日本が好き」と回答した(集計サンプル数:300人)。
さらに、日本の好きな点として
・治安がいい
・衛生面が安全
・食事文化
が上位に挙がった。一方で、「経済状況」が最大の不満点として指摘されている。
当媒体はモビリティ経済媒体だ。この結果は移動や経済の観点からどのように解釈できるのか。安全性や衛生環境への評価が高いのは、単なる文化的価値観の反映ではなく、日本の交通・物流システム、都市設計、消費活動と密接に関係している。
また、経済状況への不満がありながらも、日本が「好き」とされる背景には、モビリティのあり方が大きく影響していると考えられる。本稿では、これらの視点を掘り下げ、Z世代の「日本観」を新たな角度から分析する。