物流止まれば日本終了! もはや「エッセンシャルワーカー」なんて“横文字”でお茶濁してる場合じゃない? 企業「倒産328件」の深刻さとは

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日本の物流業界は今、深刻な危機に直面している。人手不足や燃料費の高騰が影響し、2024年度の倒産件数は328件に達し、過去2番目の高水準に迫っている。物流が止まれば、私たちの生活は一瞬で崩壊する。その重要性を再認識し、今すぐ行動を起こさなければ、日本の未来は危うい。

物流が止まれば、日本が終わる

物流トラック(画像:写真AC)
物流トラック(画像:写真AC)

 しつこいくらい繰り返そう。

 日本の物流は単なる「輸送」ではない。それは社会の、日本の「血液」であり、経済を支える生命線だ。これが詰まれば、企業の活動も、人々の暮らしも、国家の機能そのものも停止する。

「物流は大事だ」というだけでは足りない。「エッセンシャルワーカー」という言葉でお茶を濁すのではなく、物流の担い手にふさわしい待遇と環境を整えることこそが、日本の未来を守る唯一の道だ。今、この問題に真正面から向き合わなければ、取り返しのつかない事態が訪れる。物流は日本の血液そのものであり、その事実を決して忘れてはならない。

 帝国データバンクが2025年3月10日に発表したデータによれば、2025年2月の道路貨物運送業者の倒産件数は20件に達し、2024年度(11ヶ月累計)で328件となった。このペースが続けば、年間で360件前後になる可能性が高く、リーマン・ショックが発生した2008年度の371件に迫る水準となり、過去2番目の高水準に達する恐れがある。

 この背景には、「人手不足」と「燃料価格の上昇」が大きな影響を与えている。人手不足を理由に倒産した業者は2024年度(11ヶ月累計)で308件に達し、そのうち38件が道路貨物運送業者で、全体の12.3%を占めた。また、物価高による倒産も深刻で、2024年度に判明した841件のうち116件が道路貨物運送業者で、全体の13.8%を占め、その9割が燃料費の高騰を原因としている。人手不足と物価高、特に燃料費の影響が業界全体に深刻な影響を与えている。

 これが現実だ。

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