私の「アマゾン」「メルカリ」が届かない! ふざけんな! 「物流危機」をまず知るには、このくらいのレベルで十分だ

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物流業界は深刻な危機に直面している。人手不足と燃料高騰の影響で、2024年度の倒産件数は328件に達し、物流の停滞が身近な問題となりつつある。消費者は「荷物が届かない」という現実を通じて、物流危機を自分ごととして捉え、解決策を模索する必要がある。

「わがまま視点」が社会全体の利益につながる

宅配(画像:写真AC)
宅配(画像:写真AC)

「私の荷物が届かないなんて困る!」という思いを抱くことは決して悪いことではない。むしろ、それこそが物流問題を考える第一歩となる。

「どうすれば宅配サービスを維持できるのか?」と考えることで、自然と「ドライバー不足」「長時間労働」「運賃」など、さまざまな課題に関心が広がっていく。ドライバーの待遇改善や荷物の受け取り方の見直し、さらに送料無料の考え方を再評価することが、解決の糸口となるだろう。

 こうした議論が広がることで、物流の仕組み自体を見直す動きが生まれ、より効率的で持続可能なサービスが提供されるようになる。

 物流危機を「自分ごと」として考えるためには、「私の荷物が届かない」というシンプルな問題意識が十分な出発点だ。明日届くはずの荷物が来ない、フリマアプリでの取引が滞る、通販の送料無料がなくなるかもしれないといった身近な問題に関心を持つことが、物流の現状を理解し解決に向けた第一歩となる。

「私の荷物が届かないなんて困る!」という思いから考え始めることこそが、社会全体にとっても有益なアプローチだ。

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