クルマに「マタニティマーク」が必要な理由! 認知度85%超でも見過ごせない「妊婦ドライバー」のリスクとは?
妊婦の安全運転を支援する自動車用マタニティマークが広がりを見せている。政府や企業が協力し、妊婦への配慮を促進。近年、認知度は85%を超え、社会全体で妊産婦の安全を守る意識が高まっている。
自動車用マタニティマークに期待できること

政府広報オンラインによると、2013(平成25)年には妊娠中、マタニティマークを知っていた母親の割合が
「93.5%」
に達し、1690の市区町村でマタニティマーク入りグッズが配布されていた。東京都葛飾区のウェブサイトによると、
「自動車用マタニティステッカーは、妊婦さんが自動車に乗っていることをわかってもらい、高速道路サービスエリアの車いすマーク・マタニティマークが掲示された駐車スペースの利用及び、周囲のドライバーの皆さんにより一層の安全運転を心掛けてもらうためのものです」
としている。また、希望者には自動車用マタニティステッカーが配布されている。さらに、行政だけでなく企業もこの取り組みに賛同している。ダイハツ工業は、NPO法人ひまわりの会が行う全国の妊婦への交通安全マタニティステッカーの配布活動に協賛し、期間限定ではあったものの販売店で車用ステッカーを配布していた。
NEXCO西日本もマタニティマークを活用した取り組みを行っており、サービスエリアやパーキングエリアで自動車用マタニティマークを配布している。また、障がい者用駐車場にマタニティマークを掲示し、妊娠中でも安心して車を乗り降りできるような配慮がなされている。
自動車用マタニティマークは広がりを見せているが、周囲がその意味を理解し、マークを付けた車に対して配慮を行うことが求められる。これによって事故の軽減が期待でき、妊産婦が安心して外出できる社会の実現が可能となるだろう。