クルマに「マタニティマーク」が必要な理由! 認知度85%超でも見過ごせない「妊婦ドライバー」のリスクとは?
妊婦の安全運転を支援する自動車用マタニティマークが広がりを見せている。政府や企業が協力し、妊婦への配慮を促進。近年、認知度は85%を超え、社会全体で妊産婦の安全を守る意識が高まっている。
8割以上の妊婦が週1日以上運転

妊娠中は体調不良が多いため、
「運転しない選択肢を取るべきだ」
という意見もある。しかし、公共交通が十分に整備されていない地域では、自ら運転して定期検診に行かなければならないこともある。実際、前述の論文によれば、妊娠後も85.3%の女性が週に1日以上自動車を運転しているというデータが示されている。そのため、
・運転中に体調を崩した場合
・事故に遭い会話ができない状態に陥った場合
自分が妊婦であることをどのように伝えるかを考えておく必要がある。そのための対策のひとつが、自動車用のマタニティマークを装着することだ。
自動車用マタニティマークをつけることで、後続車両のドライバーに妊婦が車内にいることを伝え、万が一の衝突事故を避けるために車間距離を十分に取ってもらえる可能性がある。また、緊急時には自分が話せない状態でも救急隊員に妊婦であることを伝えることができ、治療時に妊娠中に使用できない薬を避けてもらうなどの配慮を受けることが期待できる。
周囲の協力を得やすくするために、自動車用マタニティマークは非常に有効な手段であり、その存在意義は大きい。