内田社長退任後、日産はどう動くのか? 「ルノー・吉利連合」vs「ホンダ・鴻海・テスラ」…提携戦略の最終戦を考える

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日産自動車は内田誠社長の退任に向けた調整を進め、今後の戦略に注目が集まる。ルノーとの提携強化や中国の吉利汽車との協力を背景に、日産はEV市場での競争力を維持できるか。日産の未来は、ポスト内田体制での革新と提携戦略にかかっている。

中国EV市場で吉利が躍進

吉利汽車の本社(画像:吉利汽車)
吉利汽車の本社(画像:吉利汽車)

 吉利汽車は、中国の民間自動車メーカーであり、その創業者である李書福氏は「自らの手で作る高級車」を夢見て会社を設立した。吉利汽車の起源は1986年に設立された冷蔵庫メーカーであり、1993年には中国初の国産スクーター製造に乗り出した。1997年には国営自動車工場を買収し、1998年から本格的に自動車の量産を開始した。

 中国市場における吉利汽車の存在感は年々増しており、特にEV市場でのシェア拡大が顕著だ。中国自動車工業協会(CAAM)のデータによると、2025年1月の中国乗用車販売台数で、吉利汽車は前年比28.2%増の24万台を記録し、2位のBYD(20万台)を大きく引き離してトップに立った。価格が7万元(約140万円)からの安価なEVモデル「星願」が販売を牽引しており、同じく1月の世界EV/プラグインハイブリッド車販売ではテスラを抜き、吉利はBYDに次ぐ2位となった。

 吉利汽車傘下には、2010年に買収したボルボをはじめ、ポールスター、ロータス、スマート、ZEEKr(ジーカー)といった多数のブランドがあり、ルノーやメルセデス・ベンツなどの欧州自動車メーカーとも提携している。グローバルに事業展開を拡大する吉利がルノーとの提携関係を加速させることは、日産にも少なからず影響を与えるだろう。

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