東京~仙台で航空会社が臨時便運航 「片道2万」もするのに需要があるワケ

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3月16日に発生した地震の影響で、東北新幹線の代替手段として、航空各社が「臨時便」を運航している。東京~仙台間の所要時間は1時間32分だ。

代替交通機関としての重要さ

東北の空の玄関口、仙台空港(画像:写真AC)
東北の空の玄関口、仙台空港(画像:写真AC)

 臨時便を利用する主な客層は、出張の移動費が会社負担となるビジネスパーソンや、小さな子どもを連れての長時間移動が難しい家族連れだと想定される。

 特に今回は春休みや引っ越しシーズンと重なった。ただでさえ移動が多い時期であることを踏まえると、臨時便の需要は確実にあると推測できる。

 日本では戦後、新幹線や高速道路が全国各地に広がっていった。その一方、もともとあった飛行機の路線が運休や廃止に追い込まれてきた。

 しかしながら、普段は便利な陸上交通も災害がひとたび起きると、寸断や混乱の危機にさらされてしまう。普段は定期便が少なく、陸上交通に取って代わられた形となりつつある地方空港も、過去、非常時には災害支援拠点として大いに活躍してきた。

 今後も地震をはじめとした災害が起こらないとも限らない。陸上交通が寸断されるような非常時における移動の重要な「足」として、臨時便は欠かせない存在と言えるだろう。

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