ベビーカー「畳め」「畳むな」 不毛な公共交通論争に終止符を!「日本は遅れている」も聞き飽きた? システム改革で根本解決しかない
公共交通におけるベビーカー利用は、利用者同士のトラブルを引き起こすことが多い。2022年の調査では、6割のベビーカー利用者が「不快な思いをした」と回答し、議論が続く中、問題解決には制度改革とインフラの整備が不可欠である。
善意に頼らない交通改革

日本の公共交通は、高密度な都市構造のなかで多様な乗客を運ぶという課題を抱えている。そのような状況で「みんなが譲り合えば解決する」という考え方は現実的ではない。本来、公共交通は「誰もが快適に利用できるシステム」として設計されるべきであり、
「他者の善意に期待しなければ成り立たない」
という現状こそが問題である。
解決策は、モラルの押し付けではなく、制度とインフラの整備を進め、自然にトラブルが発生しない環境を作ることだ。
SNSでの倫理論争や海外比較に時間を費やすよりも、実現可能なシステム改革に注力すべきだろう。